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所在地 |
福井県吉田郡永平寺町志比10-5 →公式サイト |
連絡先 |
0776-63-3102
0776-63-3399 (電話説法) |
種類 |
寺 |
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料金 |
8000円/1人 一室 |
駐車場 |
◎ 1日500円 |
休み |
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訪れた日 |
2010/5/23(日)~ |
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天気 |
雨 風 |
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滞在時間 |
一泊 15:00~翌9:00 |
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よかった度 |
★★★★★ |
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心構え
参籠される方は、あくまでも研修ということです。宿泊中は本山の指示に従 っていただき、観光気分や興味本位の上山はお断りすることになっています。(公式サイトより)
せっかく永平寺に行くなら参籠体験がしたい。今回の旅行一番の目玉がこれでした。旅行ついでに、という浮ついた状況でしたが、気持ちは大の真面目。パートナーとふたり、神妙な気持ちで一泊二日過ごしてまいりましたヨ。
雨と風が強く、車がひっくり返りそうになる中、3時半くらいに上山。
4時には入ってないといけなかったのでギリギリセーフです。
受付を済ませると、雲水さんがお部屋まで案内してくれました。お部屋は総受付の上階にあります。もちろん一般参拝客は立ち入り禁止。
※ちなみに雲水さんとは修行僧のことです。永平寺には若い雲水さんが200名以上おられます。
お部屋はぎょっとするほど広かった。
すでにお布団がひかれていました。
部屋まで案内してくれた雲水さんに代わり、お部屋係(?)の雲水さんがやってきます。
緊張している私たちに笑顔で、「長くなるので足は崩してください」と。フランクな雰囲気に、ちょっと安心。
彼には参籠体験におけるイロハを教えてもらいました。といっても簡単です。
今後のスケジュールから、布団の上げ下ろしルールなどなど。宗教臭は薄く、大所帯の民宿のよう。
さて、スケジュールです。聞けば薬石(夕食)は5時半からだそう。5時までなら入浴が可能だと聞き、にわかにあわてだす私たち。
(廊下のホワイトボードにスケジュールが書かれています)
雲水さんに連れられて、お風呂場へGO。地下です。ちなみに浴室は三黙道場のひとつでして、私語は禁止だヨ。 シィィー。
というまでもなく、誰も入浴しておられませんでした。(ここは宿泊者専用の風呂場のようです)
あったのは石鹸のみ。
シャンプーやタオルなどは持参しましょう。
女湯の方は湯船がデンと真ん中にあって、四方の壁に洗い場があったのだそう。
ちなみにお湯はぬるめでした。
風呂を終えて部屋に戻ると、すぐに夕食の時間になりました。時間の5分前になると雲水さんが一部屋ずつ訪ねてまわります。
言われるまま廊下に整列~。
だから廊下は広いのです。
この日の参加者は、団体さん約20名+個人客3組6名でした。年齢層は想像通り、高めです。
夕食は大広間にて。畳に正座なわけですが、足が悪い人は椅子を用意してもらえます。
そして私語は禁止。
もちろん精進料理でした。写真を頑張ってみたけれど、あせりすぎてボケボケです。
右はデザート。食べきれない人は部屋に持って帰れます。一番右のものがめずらしくて、昆布を揚げた手作りのおかしでした。シンプルでおいしかったヨ~。
もちろん夕食自体がとても美味しかったです。
煮物はじっくり味がしみているし、ごはんのかたさもちょうど好みだし、ゴマ豆腐は風味豊か。一品一品丁寧に作られているなと感じました。
食事を終えたら、お部屋で一休み。
…と思っていたらすぐに6時40分です。 座禅の時間がやってきました。またみんなで整列して大広間に向かいます。
座禅は丸いクッションを使って行います。
尻の下にクッションをひき、胡坐をかいて、右足先を左太ももの上に、左足先を右太ももの上におく。手は南無~の形。無理な人でも妥協案があるので安心です。
壁の方をむいて部屋が暗くなったらスタート。約20分間行います。
集中できない人には渇!が入るらしいけれど、それは建前だけのよう。私の右前の方、うとうとしておられましたから。
座禅が終わったら次は法話です。年配のお坊さんのお話を聞きます。
私は昔キリスト教の説教を教会で聞いたことがあるのですが、牧師さんの攻撃的かつえらそ~な口調・内容にほとほと嫌気がさしたものでした。
今回もそんなだったらヤだなぁと思っていたら…。
とても楽しかった!
笑いあり涙あり、もちろん教訓話なわけですが、嫌味がなくてするする耳に入ってきます。お話にきちんと起承転結があり、とても上手だなぁと感心いたしました。
その後、30分ほどの映画を一本見ます。
その名も「永平寺の一年」。雲水さんのドキュメンタリーでした。
過酷な修行内容に開いた口がふさがりません。
いやはや、雲水さん。あんたたちはすごい!
部屋に戻ったらもう9時前。
9時になったら消灯です。廊下は真っ暗になっちゃいます。
疲れていたこともあり、この日はほぼ9時に就寝しました。 …熟睡!
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